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うーん。まいうー。おっと、食べかけで失礼しました。 マインツの市場。プルーンとすももとライチをかって電車で食べたね。 豪華! ありゃ!? 合成写真みたいになったな。 カジノやレストランもある。 ここから敵の侵入を見張ってたんでしょうね。 うーん。お城です。中世の騎士が武装してかつ優雅に登場しそう。

今回の出張は、フランクフルト、ヴュルツブルク、ミュンヘン、フュッセン、ミッテンヴァルト、ザールブリュッケン、マインツ、ヴィースバーデン、ハイデルベルクなどなど、広ーい範囲を5日間ぐらいでまわりました。移動はほとんど鉄道。ヨーロッパ有数の鉄道路線網をほこるDB (Deutsche Bahn AG:「ドイツ鉄道(株)」には、大変お世話になりました。で、移動のお供はやっぱりビール!。サンドイッチやプレッツェル、それに市場で売られていたプルーン・すもも・ライチもとってもおいしかったです。

演奏会にも行きました。会場は、ドイツでも有名な保養地Wiesbaden(ヴィースバーデン)にある「クアハウス」。聴きに行った演奏会は・・・「シャルル・デュトワ指揮:NHK交響楽団演奏:マルタ・アルゲリッチ独奏」です!「Rheingau Musik Festival」という音楽祭のN響の公演日と丁度重なっていたので予約して聴きに行きました。アルゲリッチさんの演奏も素晴らしかったです。オケがTuttiで演奏中でソロが休みのとき、彼女は会場を見回していて、2階ボックス席の前のほうに座っていた僕と目が合って、3秒ぐらい目があっちゃいました!僕はたまらずニコッとしたら、ニコッとしてソロに戻りました!(私の妄想だと周りの人は言いますが・・・。)とてもよい演奏会でした。ホールも素敵。日本ではこんなホールは作れないのかなぁ・・・。

初日に行ったのは、Wuerzburg(ヴュルツブルク)。一番印象に残ったのは「マリエンベルク要塞」。ロールプレイングゲームに出てきそうなお城や塔をもつ、1201年に完成した堅牢な中世の要塞です。ここにはマイン河を挟んで、美しい赤瓦の屋根のヴィルツブルクの町並みが一望できる場所があります。そこから丁度眺めているときに、広い町にあるいくつもの教会から、17:00(だったかな?)を知らせる鐘の音ががあちらこちらからいろんな音色で鳴り始め、やがて大合唱。
グワワーン・・・・グワワーン・・・・ カラーン・・カラーン・・カラーン・・ リンゴーン・・・リンゴーン・・・
心地よい風の吹きぬける小高い丘の上の要塞から、目を閉じてそんな鐘の音の大フーガを聴いていたら「いったいここはどこ?」です。
そして目をあければ・・・、やわらかい夕日に照らされた中世の町並み。「あぁ・・僕はぜんぜん違うところに来たんだなぁ・・。」と実感。
このヴュルツブルクの鐘の音が、これから始まる数日間の旅の幕開けを告げる思い出深い序曲になりました。おばあちゃんと庭のお花のお話をたくさんしたけど、英語の通じないおばあちゃんにドイツ語の話せない僕がどうやって話してたんだろう?今思うと不思議だ。

 

今回の私の出張は、懐かしい人達との再会もありました。
父の仕事の関係で3歳のころドイツに半年ほど滞在していたのですが、そのときにお世話になっていたかたたちです。左の写真はSaarbrueckenのザンクトヴェンデルに住んでいるおばあちゃん。

私はさすがに写真でしか覚えていないという感じだったのですが、おばあちゃんの手作りのケーキをいただきながら、「ヒサキはそこの柱で得意気に何度も逆立ちをして見せていた」とか、「ヒサキはそんなにビールが飲みたいのかい?この前来てた時は『ミルヒ!ミルヒ!(ミルク)』って騒いでいたのにねぇ・・」なんて言われて、気分はもう孫です。

実はこのとき別旅程でドイツに来ていた父親と一緒だったのですが、父がドイツ語で、おばあちゃんの家族やお友達と一緒に中庭でお話しているのを聞いているうちに、分からないはずのドイツ語が分かる気がしました。このとき、言葉っていうのは本当に気持ちのものなんだなと思いました。

おばあちゃん、また行くからね・・。


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